バク転をしたときに、頭がついてしまうバク転をする場合があります。
一人パイルドライバーと呼んだりもされます。
バク転時に頭がついてしまうのにはどういう原因があるか解説します。
腕の力が弱い、もしくは腕の力に自信がない子は、頭がつく場合があります。
腕でしっかりと支えることができていないために、腕を伸ばして着手することができているにもかかわらず、肘が曲がってしまい頭がついています。
こういった子は、くま歩きなどでも支えきれずに転ぶことがあります。
くま歩きや倒立、手押し車などの肘を伸ばして身体を支える練習を繰り返して、「腕を伸ばして支持する意識」と、「支持する力」を身につけましょう。
手の幅を広くして着手してしまう場合、胸が開き、支える力が発揮できなくて頭をぶつけがちです。
腕は肩幅程度でまっすぐ引いてまっすぐ回してまっすぐ着手しましょう。
片方の手が寄っている場合も、力が出ずにつぶれます。左右の手は対称に、まっすぐです。
タオルを両手でにぎってバク転を行うと、手の幅が改善されます。
腕が振れていない場合というのは、後方にジャンプをしたあと、身体が回ってきているにもかかわらず、着手すべき位置に腕が来ていない状態です。
頭でバク転の回転をしようとしている場合に起きがちです。
頭ではなく腕で回す意識をもつこと、腕は耳の横まで振り切ること、腕から回転していくことといった意識付けをします。
しゃがんだときに腕を後ろに大きく引いてから回すのも有効です。
バク転の方向が後ろではなく上に飛んでしまっている場合にも頭で着地してしまうことがあります。
これは単純に高さがありすぎて腕で支えられなかった場合です。
バク転は後ろに後ろに飛ぶ意識をもって行ってください。
いわゆる膝が抜けている場合です。
これはバク転で蹴るときに、膝がつま先より前にでてしまっている状態をいいます。
膝が抜けるとジャンプの力が弱くなります。
小さいバク転になりがちで、そうなると頭がついてしまいます。
バク転でしゃがんだときには、「椅子に座るように」しゃがみます。
このときに、身体が後ろに倒れている場合、バク転が低い方向にむかってしまいます。
物体を投げる場合において、最も高さと距離がでるのは斜め45°ですが、これより低い角度でジャンプしてしまうと、回転する高さが足りずに頭から地面に突っ込んでしまいがちです。
「回ろう」という意識が強すぎる場合か、しゃがみすぎの場合によく起きます。
回転は腕で行うという意識をしながらバク転をするとか、しゃがみすぎないように気をつける必要があります。
バク転は後方にジャンプをして、着手をするまで身体を伸ばし続けます。
ところが、ジャンプ直後に股関節を曲げて着地に向かってしまう場合があります。
そうするとジャンプは小さくなりますし、腰のあたりから回転が始まってしまい、下に叩きつけられるように着手することになります。
手をつく余裕もなく頭から着地します。
マットに向かって後ろジャンプを繰り返すなど、空中姿勢を直しましょう。
状況を列挙すると、意外と多くでてしまいました。
3番以降は、“よくあるバク転の失敗点"ですが、これよって頭がつく場合もあります。
もしくは1,2番のような理由で頭がついてしまうこともあります。
それぞれ頭がつく理由は異なるので、一つ一つ原因を潰して、バク転習得に向けて頑張ってください。
バク転の習得を通して、子どもたちの未来の可能性を広げることを目指しています。バク転習得に向けた身体作りをサポートする各種資格を持っています。
・NESTAキッズコーディネーショントレーナー
・KOBA式体幹☆バランスAthleteトレーナー
・日本バク転協会バク転インストラクター