先日、ネットを見ていたら、こんなコメントがありました。
「陸上部ですが、顧問が倒立をトレーニングにいれてはどうかと言っている。意味ないですよね?」
逆さまになって腕で立ってバランスを取る倒立運動。
これは、陸上にとって意味ないエクササイズでしょうか?
倒立を行うには、足よりも圧倒的に細い腕を使ってバランスを取る必要があります。また、足が上方にあるので重心が崩れやすい状態で、姿勢をキープするためには足で立つよりも繊細に、そして体幹部を力強く締める必要があります。
倒立ができるということは、重心のコントロールをはじめ、高度なバランス力が備わるということです。
身体の使い方を向上させるのに、有用なエクササイズと言えます。
また倒立は、広背筋、腹直筋、外腹斜筋、大腿直筋、上腕三頭筋が立っているときよりも使われます。平たく言うと、背中、お腹、腕、太ももが鍛えられます。
さらにおすすめなのが倒立をして歩く、いわゆる倒立歩行です。倒立で止めるだけではなく、ぜひ歩いてください。倒立で歩いてみるとわかると思いますが、短い距離でもめちゃくちゃ大変です。倒立歩行(倒立で歩く)だけでかなりのトレーニングになることが実感できるでしょう。
陸上では走るという運動が主体ですが、走るために上半身を使わないわけではありません。
上半身の強化と重心コントロールの向上を行える倒立は、陸上でも役に立つはずです。
陸上だけではありません、あらゆるスポーツで倒立は有効ですし、実際にトレーニングに取り入れられています。
ホッケー 藤本一平選手
フィギュアスケート 紀平梨花選手
野球 中京大中京
テニス アンディ・マリー選手
そして大事なことですが、倒立は、そんなに難しくありません。
やったことがないので、難しく見えるだけです。
もちろん地道な努力は必要です。感覚を掴むまで年単位でかかることもあります。
でも諦めずに続ければ、誰でもできます。本当に。
逆に言うと「アスリートなら倒立くらいはできていたほうがいい」くらいに思います。
バランス力をあげ、どんどん上半身が鍛えられる倒立。
倒立練習のための動画はこちら
バク転の習得を通して、子どもたちの未来の可能性を広げることを目指しています。バク転習得に向けた身体作りをサポートする各種資格を持っています。
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