2024年のバク転教室も元気に始まっています。
今回は、バク転でどんな能力が育つかという話をしたいと思います。
バク転は、バク転は「後方倒立回転跳び(こうほうとうりつかいてんとび)」という体操競技の技です。名前の通り、立った状態から後ろに飛び、手をついて倒立の姿勢を経由して、跳ね起きる技です。後ろに宙返りをする「バク宙」と違って、手をつくのが特徴です。
技としてはA難度に分類されていて、主に宙返りのための助走技として使われています。
バク転を行うためには、ジャンプをする力、肩と背筋で身体を引き上げる力、腕で身体を支える力、腹筋で足をあふり込む力といった筋力、それから背中や股関節、肩の柔軟性、さらにはそれらを連動ささえる運動神経・・・そういった身体能力が思い浮かぶと思います。
もちろんそういった能力もついていきます。
私が思うに、一番成長するのは、「脳」です。
運動の核は、脳にあり!といっていいと思っています。
どんなに鍛えられた身体も、脳から適切な信号がでていなければ、正しく動かすことができなければ、スポーツで高いパフォーマンスを出すことはできません。
スポーツにおいて、自分の身体を動かすのも、状況に合わせた動きを行うのも、ボールや道具を扱うのも主体は脳にほかならないのです。
(2016年のアメリカスポーツ医学会の論文では、運動が学力にもポジティブな影響があると発表しています)
走り方やボールの投げ方、蹴り方、ラケットの振り方、様々なスポーツで動作を反復して行う練習も、スムーズに思った通りに動作ができるように身体とイメージのすり合わせを行っているのです。同時に脳内では、神経ネットワークの情報伝達が高速化されていきます(参照)。
バク転のような非日常的な動きは、それまでの成長過程にない大きな刺激を脳に運んでくれます。
後ろにジャンプして無事にいられるなんて、想像つかないですよね。
後方に飛ぶにはどうしたらいいか。空中ではどのような姿勢をしていればよいのか。手をどう着いてどう押すのか。バク転には考えるべきポイントが実にたくさんあります。
それをひとつひとつ学んで行き、実践し、修正を行い、そういった知識とスキル、そして筋力と柔軟性が統合されたとき、バク転ができるようになります。
その過程で、お子様の脳はたくさんの情報を吸収しています。
また、バク転ができたという経験は、大きな感動と自信になります。
そして、身体の使い方がバク転をする前よりも格段に上手になるはずです。
2024年、新しく何かを始めたいお子様、お待ちしています!
バク転の習得を通して、子どもたちの未来の可能性を広げることを目指しています。バク転習得に向けた身体作りをサポートする各種資格を持っています。
・NESTAキッズコーディネーショントレーナー
・KOBA式体幹☆バランスAthleteトレーナー
・日本バク転協会バク転インストラクター