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小学生に筋トレは駄目?
2026-02-16

小学生に筋トレは駄目?

「小学生に筋トレをさせると身長が伸びなくなる」
「小学生にウェイトトレーニングは危険」

こうした声を耳にしたことがある保護者の方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、筋トレそのものが悪いのではありません。問題は内容とやり方です。

誤解の背景にある「過度なトレーニング」

小学生に筋トレが良くないと言われる理由の多くは、

  • 身長が伸びなくなる
  • ケガをしやすくなる

といった懸念です。

しかし、ここで見落とされがちなのが「過度な」という前提です。
高校生や大人のアスリートが行うような、

  • 自分の限界を超える高重量のウェイトトレーニング
  • 強い追い込みを伴う反復トレーニング
  • 疲労が抜けきらない状態での継続的負荷

こうした内容は、発育途上にある小学生の身体には明らかに負担が大きすぎます。

成長期の骨には「成長軟骨(骨端線)」があり、ここに過剰なストレスがかかればケガのリスクは高まります。
また、無理なフォームは姿勢不良や腰・関節の痛みの原因にもなります。

精神的な側面も無視できません。
「やらされる追い込み」は、競技へのモチベーション低下やストレス増大につながります。

なお、「筋トレが身長の伸びを直接止める」という明確な科学的根拠は現在のところ十分ではありません。
しかし、過度な負荷が成長期の心身に好影響を与えないことは明らかです。

では、適切な筋力トレーニングはどうなのか?

適切な筋力トレーニングは、むしろ推奨されるケースが多いです。

適切な強度・頻度で行うトレーニングには、

  • スポーツに必要な基礎筋力の向上
  • 特定競技では補いきれない筋力の強化
  • 姿勢の改善
  • ケガの予防
  • 自己肯定感の向上

といった多くのメリットがあります。

特に近年の研究では、正しく指導された子どもの筋力トレーニングは安全であり、パフォーマンス向上や傷害予防に効果的であることが示されています。
(参考記事)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0949328X20301903
https://fasanofitnesstraining.com/wp-content/uploads/2025/06/youth-training.pdf

「筋トレ=特別なこと」という思い込み

保護者の方が構えてしまう理由の一つは、「筋トレ」という言葉の印象にあります。
しかし、少し視点を変えてみてください。

  • 公園の雲梯を夢中で何度も往復する
  • 雪の斜面を登ってはソリで滑る
  • 鬼ごっこで全力疾走を繰り返す

これらはすべて、自重トレーニングや坂道ダッシュと同じ身体刺激です。
子どもは本来、遊びの中で自然に筋肉や心肺機能を鍛えています

筋トレは「遊びから動きを切り出して整理したもの」に過ぎません。
適切な範囲であれば、本質的に危険なものではないのです。

保護者が気をつけたい3つのポイント

① 重量よりも「フォーム」と「動きの質」

高重量は必要ありません。
高重量で運動を行うと、無理な姿勢や力の入り方になります。
まずは正しい姿勢・正しい動作を身につけることが最優先です。

② 追い込みすぎない

その日の体調を無視して、長時間のトレーニングを強制する環境は不適切です。
笑顔が消えるトレーニングは、やりすぎのサインです。

③ 楽しさと納得感

単調な反復はどうしても飽きてしまいます。
ゲーム性を持たせる、競技とのつながりを説明するなど、子どもが「やりたい」と思える工夫が重要です。

最も大切なのは「将来を見据えた視点」

小学生に筋トレはダメ、というのは誤解です。
過度なトレーニングは避けるべき。
しかし、適切なトレーニングはむしろ有益。
保護者の正しい理解が、子どもの未来の可能性を広げます。

小学生年代は、筋肥大を追い求める時期ではありません。
この時期の目的は、

  • 正しい身体の使い方を学ぶこと
  • 多様な動きを経験すること
  • ケガをしにくい身体を作ること

つまり「土台づくり」です。

焦って成果を求める必要はありません。
長期的に競技を続けられる身体と心を育てることこそ、最大の目標です。

子どもの成長段階に合わせた、安全で楽しいトレーニング環境を整えてあげましょう。

この記事を書いた人

著者近影
TETSUYA先生 バク転トレーナー

バク転の習得を通して、子どもたちの未来の可能性を広げることを目指しています。バク転習得に向けた身体作りをサポートする各種資格を持っています。
NESTAキッズコーディネーショントレーナー
KOBA式体幹☆バランスAthleteトレーナー
日本バク転協会バク転インストラクター